相談・機密保持契約締結
医療機関(医療法人・クリニック)の買い手、売り手は、初回の面談時に機密保持契約書(NDA: Non-Disclosure Agreement、以下NDA)を、弊社との間で締結いただきます。大事な情報を弊社がしっかりと管理する誓約の意味もあります。また本契約の際に手付金などは一切発生しません。
仲介契約書締結
NDAの締結後、ミーティングをさせていただき、具体的に案件化できそうなら、仲介契約書を締結します。仲介契約書は弊社のようなM&Aアドバイザリーの業務範囲や、契約解除条件などを規定した契約書となります。
弊社の場合、完全成功報酬型を採用しておりますので、仲介契約書締結時点では費用は一切発生しませんので、ご安心ください。
資料収集
買い手探しや、商談申込の後に開示する概要書を作成するため、決算書類、役員名簿、定款、賃貸借契約書、就業規則、雇用契約書、経営データ(患者数や単価)などの資料収集をさせていただきます。
ノンネームシートにて相手先探し
売り手へのヒアリングや、③にて収集した資料を基に、具体的な案件が特定されない範囲で、ノンネームシートを作成します。こちらは弊社M&Aコンサルタントが買い手に初期段階でお見せする資料となります。
ネームクリア・案件概要書の共有
ノンネームシートを用いて、ご紹介した際に、買い手より商談の希望をいただいた場合、まずは買い手の(お名前、お勤め先、ご連絡先など)情報を、売り手にお伝えいたします。その後、売り手の了承をもって、作成をした概要書やお預かりした資料を共有します。
トップ面談
買い手がネームクリア後に更に深い検討を希望した際に、面談を行います。クリニックの内見、運営に関する質疑応答、今後のスケジュール感等の打ち合わせを行います。
スキームの決定・譲渡価格の交渉
トップ面談が終了し、更に交渉を進める場合は、スキームに関する最終確定並びに、その場合の譲渡価格の確認を行います。患者への説明、スタッフへの説明、処分する備品の取り決めなど、細かい点も決定します。
基本合意書締結
基本合意書とは、⑦までの工程が終了し、それまで決定した内容を踏まえた上で、売り手と買い手がここまでの合意内容をまとめて締結する契約書です。合意書内には、主に、買い手の独占交渉権の獲得や、買収監査(DD: Due Diligence、以下DD)での売り手の協力体制の明示といった内容が記載されます。主に買い手が買収監査を行っている最中に売り手が他者と契約をしてしまったり、買収監査の後に、売り手から条件の大幅な変更の提案が行われたりしないようにする意味合いが強いです。
買収監査
DDは、財務、法務、税務上などについて問題がないかを専門家が確認するために実施されます。そのため、弁護士や税理士といった専門家への発注が必要となります。クリニックのような小規模な案件でも、医療法人の譲渡などの場合は多く実施されています。
最終条件の交渉
DDでの結果をもとに、基本合意書上の項目修正や追加を行い、最終条件を決定します。
最終契約の締結
決まった条件を元に最終契約書を作成します。弊社の方でひな型を提供することもできますし、ご自身で弁護士に発注をされる方もいます。締結は対面で行うことが多いですが、遠隔のケースの場合、郵送で締結をすることもあります。
クロージング
最終契約書が締結された後、最終契約書に記載された決定事項通りに、引き渡し手続きと譲渡代金の決済手続きを行い、経営権の移転が完了するとクロージングとなります。